土曜会 Best Selection Vol.1

20年くらい前に作られたものなんですが、「土曜会 Best Selection Vol.1」という棋譜集をご存知でしょうか。
そもそも、「土曜会」を知らない人の方が多いかもしれませんね。

土曜会ってのは、ビッグなプレイヤが多い村上さん世代が学生だった頃に作られた組織で、日本のトッププレイヤ数名が参加してました。そんな強豪達が総当り戦により優勝を争うってものです。持ち時間2時間半、対局は毎週土曜日に1局のみ。なので1つのリーグが終わるのに2ヶ月くらいかかります。

そんななんで、ただでも濃い内容の試合になるわけなんですが、その中から厳選した1局を扱った棋譜集(1局だから「集」ではないんだけども)が、この土曜会 Best Selection になるわけです。
Vol. 1 では、谷口六段-村上四段(当時の段位)の試合を扱ってます。これに谷口六段が解説を付けているんですが、この解説がかなりいーものなんです。もちろん対局そのものもいーものです。
村上さんが原稿を大切に保管されていて、それをこないだお借りすることが出来たので、私は20年ぶりにそれを読むことができたわけですが、ほんと感動しました。「これが20年前に作られたものか!」という感動です。

ってことで村上さんと相談しまして、これの復刻版を出すことになりました! 内容はほぼ原文ママ。レイアウト等をちょっとだけいじって、更に見やすくしました。(なったはずです) 既に印刷に出してまして、2月15日(金)には製本されたものが出来上がってくる予定です。値段は当時と同じ500円! ほんっとにいいものですから、お持ちでない方は是非、お求め下さい!

「土曜会 Best Selection Vol.1」への4件のフィードバック

  1. Unknown
    土曜会 Best Selectionとはこれまた懐かしい。

    当時、あのようなことをある期間継続したことにはそれなりに大きな意味があったと思っています。石井八段、谷口六段、保坂四段・・・その他多くの名前をここに書ききれない名プレイヤーがいて、名局といっていいと思われる対局が多く行われました。

    谷口六段といえば思うことがひとつ。当時村上さんや私の間である局面で最善がどこかというところで意見が分かれることがよくあったのですが、谷口六段が最善だと主張した手を村上さんや私が否定した、ところが10年以上経って完全読みで分析すると谷口説が正解だった、ということがありました。それも1回や2回ではなく。

    これは1999年頃、図解早分かりオセロの改訂作業を進めていて気づいたことですが、形勢評価やプランの立て方に他のプレイヤーにはない独創性が谷口六段は天性のものとして持っていたのだと思います。同じ局面を見ていながら、違う絵を見ていたともいえます。

    話は変わりますが、実は、先日nakajiさんと私が打った対局で、私が打った17手目は土曜会当時の私の研究で最善と結論した一手だったのです。縦取り殺されからの進行。この件は内緒にしようと思っていたのに書いてしまいました。当時あまり序盤の研究に熱心ではないとの印象を他に与えていた私も、かげではコソコソ深く研究していた手があったりしたのです。

    というわけで、復刻版の完成、楽しみにしています。原本は私も持っていて捨てていないはずなのですが、どこにしまいこんでしまったのか探せずにおります。

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  2. Unknown
    ↑表現がわかりつらいですね(TOT)汗

    『天王洲のオセロ会場で直接入手できますか(TOT)?』

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